いよいよ、私が運転せざるをえなくなった話です。
前回のハワイでは結婚式で慌しかったせいもあり、ゆっくり観光出来なかったので、滞在2日目にオアフ島観光をすることにした。
街のフリーペーパーで探して申し込んだ日本人向けツアーは一人32ドル。
朝、8時半にホテルにバスが迎えに来る。参加者はホノルルマラソンに参加した広島の姉妹、社員旅行でやって来て自由行動中の山形の二人組、それに私達姉妹の女性6人。そして、70歳超えと思われるガイド兼ドライバーのオジサン。
オジサンの体調が悪そうだったが、まず、ダイヤモンドヘッドへ。ここはクリア。
次にカハラ地区の高級別荘地巡り。オジサン、気分悪くて、途中でいきなりクルマを止めて・・・。風邪をひいているそうだ。「朝方、強烈な寒気に襲われた。調子が悪い」と言っていた。ふらつく運転にかすかな不安を感じる。
そして、オジサンの体調はどんどん悪化して行ったのだ。
曙の銅像がある所。体調が悪いのにまじめにサンゴを売りつける土産屋に案内してくれた。
駐車場に赤い(日本名)スカイライン・クーペ♪。日本ではあまり見かけないけど(くどい?)、ハワイの町並みにすっかり溶け込んでいて、インターナショナル・カーになっていた。
ここから地獄のドライブの始まりとなった。
高熱でフラフラしているおかげで、ホイールを縁石に擦る。電柱めがけて突進していく。ブレーキが遅くて、前の車に追突しそうになる。センターラインをはみ出す。とんでもなく怖かったです。
私と妹が後から
「危ない、危ない。電柱にぶつかるよ」
「ブレーキ踏んで。早く早く!!!」
と叫びっぱなしだった。
「お願いだからクルマ止めてぇ~」
絶叫する6人のレディの声を無視して、フリーウェイを運転するオジサン。意識はあったのだろうか?
命からがら「この木なんの木」に到着。写真を撮って戻ってくると、2列目シートに横になっているオジサン。
「誰か運転を代わってくれ」と言われる。
今、思えば、ここでツアー会社に連絡するべきだったのですよね。
でも、観光を続けたい私達は、オジサンの体調など深く気にしなかった。
ここからは私が運転することに!海外で運転するのは初めてだが、あの運転よりはましだろ。
← 運転したクルマと同型のバン。エルグランドくらいかなと思っていたが、もっともっと遙かに大きかった。 車高が高くて、写真のように踏み台を使わないと乗り降りが大変。
ほんとは前に停まっているスポーツカーをドライブしたかったな。
(まだ意識のあった)オジサンの道案内でドールのパイナップル・パビリオンへ。フリーウェイは車線が多くて走りやすかったが路面が悪い。うちのスカ吉じゃ走れないかも。
ドールで昼食を食べながら、
「ノースショアを見たら帰ろうね。ツアー代半分返して欲しいよね」等と気楽に語り合っていた。
そして、ノースショアを目指して出発。オジサンは眠ってしまっているので、自分達で適当に海を目指した。途中、のんきにも「(浜崎)あゆが来店したと言うアイスクリーム屋さん」で勝手にクルマを止めて見学もした。
← ノースショアに到着。
みんなで砂浜でひと遊び。
すごくキレイで静かな海岸だった。
が、クルマに戻ってびっくり\(◎o◎)/!
オジサンがクルマのそばで血を流して倒れていたのだ。\(◎o◎)/!
気持ち悪くなったので、外に出ようとして転落したらしい。
救急車は何番?ここはどこ?
パニックに陥る私達。ちょうど近くの二階のバルコニーからこっちを見ている青年と目があったので、助けを求めた。
年配のアメリカ人が救急車を手配してくれた。青年は救急車が到着するまでずっとオジサンを抱いていてくれた。他にも4人くらいのアメリカ人がやって来てくれた。ほんとにありがとうございます。お世話になりました。m(__)m 「サンキュー」しか言えない自分が情けないです。
意識のないオジサンをたたき起こして、ツアー会社の電話番号を聞いて電話する。
ツアー会社「あら、それじゃ、奥さんに連絡しておきますね♪」プツン
救急車を見送ってから再び電話。
ツアー会社「奥さんと連絡が取れないんですぅ」
私「あのー。私達はどうしたら良いですかね?」
ツアー会社「これから、社長と相談します」プツン
まるでお話にならない。とにかく、クルマはあるし、ツアー会社の場所もわかっているので、ワイキキに戻ることに。
「YOUが運転するのか。大丈夫か?」
心配するアメリカ人達にお礼を言い、ワイキキまでの道をざっと聞いて出発(来た道を戻ればいいのさ)。
妹が運転して、残り5人がナビゲーター。
ナビ「あっ!Hのマークがあるよ。きっとハイウェイだよ」
そこはHOSPITAL(病院)だった。(>_<)道に迷ってしまった私達。
妹が「そこの人に聞いてきて」とバス停のそばでクルマを止める。5人でゾロゾロと降りて行き、バスを待っているアメリカ人に道を尋ねる。
英語の質問は簡単なんです。道を聞くのなんて「セサミストリート」の歌の通りに言えばいいのですからね。でも、相手の答えを理解するのが大変。5人のヒアリング力を総動員したあげく、
「その信号を右に曲がってまっすぐ行きな」
という答えを得た。ワイキキなら日本語でOKだけど、やはり英語じゃないと通じない場所もあるのですよ。ハワイはアメリカですからね。
そしてフリーウェイの入り口の標識が見えた!無事にワイキキに戻って来たのであった。
夜、入院したガイドのオジサンの奥様から電話あり。風邪でウィルスが入ってしまったそうだけど、手当てして元気になったとのこと。良かった。あちこち連れまわしてすみませんでした。具合が悪い時は無理しないで仕事を休んで下さいね。
観光は中途半端に終わってしまったけど、タダで運転できたからいいか。
― 続く ―